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未来のがん治療法と早期発見技術 簡単に負担がなく短時間で治る!見つかる!最新医療

   

1981年から今日まで、日本人の死因で一番高いのががんです。

昨年は芸能人でも大腸がんで亡くなった俳優の今井雅之さんや、胆管がんで亡くなった川島なお美さんなど、2015年だけでもがんによる死因で亡くなった人が日本国内で約37万人にもなります。

こうしたがんによる死者数が増えていることを改善しようと2016年1月20日に国立がん研究センターが、全国のがん専門診療施設から集計した「10年生存率データ」を発表しました。

今までこのようなはっきりとしたデータを集計して公表することはなく、今回初めてのことだそうです。
データを見て精査することで今後の医療の進歩に役立てることになると期待がされています。

日々進化し続ける最新のがん治療と検診法を検証して医療の最前線はどう進歩してきているのか、紹介します。

 

がんの種類別10年生存率でわかるがん医療の現状

がん5年生存率

従来はがんの治療を行ってから5年間の間に再発しないかを見る「5年生存率」でしたが、がんという病気は長期に渡りかかるので5年ではなく10年後まで見る必要があるということで「10年生存率」を具体的にあらわすようになりました。
こうすることでがん患者に注意を喚起し、警鐘を鳴らすということにつながっていくことが目的です。

日本人の10年生存率を多かった6種類をがん別にあらわすと、
乳がん 80.4%
大腸がん 69.8%
胃がん 69.0%
肺がん 33.2%
肝臓がん 15.3%
すい臓がん 4.9%

これを見ても、がん別で生存率は大きく違ってきているのがわかります。

気になるのは肝臓がんとすい臓がんの10年生存率が極めて低い率で、自覚症状がなく、症状があらわれにくいとされる肝臓やすい臓のがんは10年後に生存している可能性が低いというデータになっています。

 

過去と現在の5年生存率比較

では過去と最新の5年生存率を見てみましょう。
10年前と最新の5年生存率を比べてみると違いが出てきています。

がん(全期) 10年前 最新
乳がん 85.2% 93.2%
大腸がん 67.1% 75.6%
胃がん 70.6% 74.4%
肺がん 35.3% 44.2%
臓がん 28.1% 35.2%
すい臓がん 7.1% 9.2%

これを見るとわかるように、10年前と比べて現在最新の5年生存率はすべてのがんで生存率が上がっています。
これはひとえに医療技術がより向上して進化したからです。

過去と現在のがん治療の変化

では日本の今までのがん治療と最新のがん治療はどのように変化してきているのか見てみると、現在のがん治療方法はメスで患部を切除する手術療法、放射線を患部に照射する放射線療法などが主流ですが、これらの治療法が最新技術で格段に進化してきているのです。

メスによる手術療法の進化

従来の手術では執刀医が患部をメスで切除していたのに対して、一部の最新治療では医師がロボットの操縦室みたいな、まるでコックピットのような機械でゲームのコントローラーを操るようにして3次元的に手術ロボットを操縦します。
このロボットは「ダビンチ」と名づけられた手術支援ロボットで、遠隔操作で2~3本のアームを器用に操作しながら執刀を行います。

手術支援ロボットダビンチ

出典:www.kch-org.jp/

 

医師が直接メスを使い執刀する場合、メスや手を入れるため切開する範囲がどうしても大きく開腹するような手術でも、手術支援ロボットではアームが入るだけのおよそ1cmの小さな切り口を5ヶ所と摘出した患部を取り出すための4~5cmの切り口を1ヶ所切るだけで手術が出来るため、術後の患者の負担を大きく減らすことが出来ます。
切り口を小さく済むということは、臓器への負担が少なく済み、さらに出血も最小に抑えられ、合併症のリスクからも低くなり、患者の回復を早くできるというメリットがあります。

現在この手術支援ロボット「ダビンチ」は、全国に約200台が実践稼動されていて、今の時点では前立腺がんの全摘出のみ保険が適用されています。

放射線療法による治療の進化

今までのおもな放射線療法はがん細胞に向けてX線を照射して焼く方法が主流でしたが、この方法はメスなどを使って切開等しないため、患者への負担は少ないものの、ピンポイントでがん細胞へ照射できず、正常な細胞まで破壊してしまいました。

しかし最新の放射線療法では「サイバーナイフ」といわれる治療法では100~200本もの微弱な放射線をがん細胞の周囲からぐるっとあらゆる角度から照射できるので、1本のビームごとに照射角を変えて照射ムラのないようにがん細胞のすべての面を照射して、正常な細胞に当たるビームは理論上1本しか当たらないために、正常な細胞への照射ダメージが低くて済むというメリットがあります。

サイバーナイフ

出典:www.fujimoto.or.jp/

がん細胞に対してはあらゆる角度から当てられるので、従来の一方向からだけの照射に対してすべての面を照射できるので効果も高く、さらに従来の放射線治療では呼吸や患者の微細な動きでもがん細胞の位置がずれてしまい、効果的に照射できないこともありましたが、驚くことに軍事利用されている最新の巡航ミサイルシステムに搭載されている自動追尾装置と同等のものを搭載されていて、どんなに動いても的確にがん細胞に目がけて照射ロックされ、確実にがん細胞にダメージを与えることができるようになっています。

「サイバーナイフ」の治療費用はおよそ60万円からですが、現在では脳腫瘍や肺がん、肝臓がんについては保険が適用されますので、該当するがんの治療の場合は患者への金銭的な負担も軽減されています。

夢が現実になる!?がんを投与だけで治す未来の治療法

医療はつねに進化していますが、未来の治療はさらに切ることも照射することもせずにからだの中で治療をする時代がそこまできています。

未来のがん治療はウイルスを利用してがん細胞を死滅させるという治療法で、ウイルスを変化させてからだに害のないように無害化してがん細胞に攻撃をします。

さらに自分のからだが元々もっている免疫力を高めてがん細胞へ強い攻撃を出来るようにするはたらきがあり、相乗効果によってがん治療の効果を高めています。

現在東京大学医科学研究所で臨床試験中のこの治療法はG47Δ(ジー47デルタ)と呼ばれています。

G47Δ

出典:http://first.umin.ne.jp/

 

この未来の治療法は血液のがんなど流体のがん治療には向いていませんが、固形のがんに対しては治療効果が期待したいですが、現在3年後の実用化を目指しているので近い将来がん治療は飛躍的に進歩していくと予想されます。

がんをいち早く見つける!従来と未来の早期発見を比較

将来効果的ながんの治療法が期待されますが、さらに早期発見することで患者の負担を軽減できる未来の早期発見医療を現在と未来で比較してみましょう。

現在 近い将来
乳がん マンモグラフィー プロテオ®チップ

今年から実用化予定

「血液1滴でがん発見」

大腸がん 便潜血検査・大腸内視鏡
胃がん 胃カメラ検査・バリウム検査
肺がん 胸部X線
肝臓がん 腹部超音波
すい臓がん CT検査・MRI

 

従来のがん検査では、さまざまな方法があり、がんの種類によってその検査方法が異なるため、ひとつの検査ではその検査でしか見つからないがんがあったとして、ほかのがんを見つけるにはまた別の検査を受けなければいけませんでした。

これでは検査費用や検査にかかる時間、患者の体力や年齢など多くの負担を強いることになります。
この負担を一気に解消して、ひとつの簡単な方法ですべてのがんの早期発見が出来てしまう検査方法が開発されました。

もうそこまで実用化が進んでいる最新検査方法とは「プロテオ®チップ」といって、血液を1滴採取するだけ、そしてわずか3分でがんの発見が出来てしまうという夢のがん早期発見検査方法です。

この最新のがん発見検査方法は、神戸のマイテックという企業と昭和大学江東豊洲病院消化器センターチームの合同で開発されたもので、「プロテオ®チッ」というバイオチップはマイテックが開発した特殊な金属チップです。

この金属チップの上に採取した血液を1滴乗せます。
3分待って、電子顕微鏡(蛍光顕微鏡)で確認すると、光っているのが確認されると、その光る物質ががん細胞です。
プロテオ®チップを使用した検査ではわずか0.1mmほどのがんまで見つけることが出来ますので、今まで困難だった超早期でのがんも発見できることになります。

プロテオ®チップ

出典:http://jpn-mytech.co.jp/

試験段階での結果は、がんの判定率は100%で、画像検査では発見できないようながんステージ0(上皮内新生物)の段階でも発見できるという高精度な技術には世界中の研究機関が驚いているでしょう。

冒頭で説明したように、がんにも生存率の違いが大きくありますが、とくにすい臓がんなどは奥にあるため早期発見が難しく、さらに進行が速いため、発見されたときにはすでに進行状態で手遅れとなりやすいのですが、プロテオ®チップが実用化されれば、生存率は飛躍的に伸びる大発明となります。

プロテオ®チップががん早期発見を実現する

プロテオ®チップ

出典:http://jpn-mytech.co.jp/

からだの中にがんができると免疫細胞ががん細胞を攻撃し始めるのですが、その際に「ヌクレオソーム」という物質が血液中に溶け出します。
この状態をチップで感知することが出来ればがん細胞の発見につながるのではないかとマイテックは考えました。

そこで「過酸化銀メソ結晶」という、物質を光らせる新しいプラズモン物質を開発します。
この物質は「ヌクレオソーム」を引き寄せるはたらきがあります。

集められた物質が放つ光をよりはっきりとわかるようにするために、「量子結晶」という物質も開発します。
この2つの結晶をチップに塗布することで、血液中に「ヌクレオソーム」が発生していると強く発光して、がんが体内に出来ていることがわかる仕組みです。

「プロテオ®チップ」で発見できるのは血液中の発光の仕方によって、どこの臓器にがんが発生しているか、そして進行度合い(ステージ)までもわかるといいますから、その測定精度はかなりのものです。

実用化はもうすぐですので、世界中の医療関係者が注目しているこの技術で今までにない画期的ながんの早期発見と治療が近い将来行われることになるでしょう。

保険が適用されれば、数千円~数万円で簡単にがんのスクリーニング検査を受けられる日がくるでしょう。

がんに対する意識も近い未来では変わっているかもしれませんね。